2013/1/14

欧州ビジネスウオッチ

クレディ・スイス、ETF事業を売却

この記事の要約

スイス大手銀行のクレディ・スイスは10日、上場投資信託(ETF)事業を米投資会社のブラックロックに売却すると発表した。銀行の自己資本規制強化を踏まえ財務基盤を強化する狙い。取引金額は明らかにしていない。取引の成立に必要な […]

スイス大手銀行のクレディ・スイスは10日、上場投資信託(ETF)事業を米投資会社のブラックロックに売却すると発表した。銀行の自己資本規制強化を踏まえ財務基盤を強化する狙い。取引金額は明らかにしていない。取引の成立に必要な当局の承認は6月末までに下りる見通しという。

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ETFは株価指数などの指標に連動する投資信託で、少額の資金でも投資を行える手軽さがある。ただ、手数料が低いため、ETFの規模が大きくないと運用事業者は高い利益を確保できない。

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欧州のETF市場ではブラックロックがシェア38.1%(2012年末)で断トツの1位。以下、ドイツ銀行(同13.7%)、ソシエテ・ジェネラル(11.5%)、ETF セキュリティーズ(6.6%)、クレディ・スイス(4.8%)の順で続く。上位5社のシェアは計74.7%で、残り34社は同25.3%にとどまる。

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クレディ・スイスは昨夏、収益性の悪い事業からの撤退方針を打ち出した。欧州ETF市場では5位に付けているものの、収益性が低いため、保有するETFファンド58本をブラックロックに譲渡する。

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