2013/1/28

競争法

ライアンエアーが欧州委に新たな是正策提示、エア・リンガス買収で

この記事の要約

アイルランドの旧国営航空会社エア・リンガスの買収に乗り出している欧州格安航空最大手ライアンエアーが、買収認可に難色を示す欧州委員会に対して、新たな独占是正策としてエア・リンガスが運航する短距離路線の半分を買収後に手放すこ […]

アイルランドの旧国営航空会社エア・リンガスの買収に乗り出している欧州格安航空最大手ライアンエアーが、買収認可に難色を示す欧州委員会に対して、新たな独占是正策としてエア・リンガスが運航する短距離路線の半分を買収後に手放すことを提案している。消息筋が22日、ブルームバーグに明らかにした。

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エア・リンガスの株式29.82%を保有するライアンエアーは昨年7月、残り株を株式公開買い付け(TOB)を通じて取得することを提案した。これに対して欧州委は、両社がダブリン空港発着便の大部分を運航していることから、買収によって寡占が強まるとして、買収認可を見送っている。

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すでにライアンエアーは競争上の是正策を提示済みだが、消息筋によると、エア・リンガスが保有する43の短距離線の運航権を英地域航空会社フライビーに譲渡し、さらに英ヒースロー空港を拠点とする路線の一部をブリティッシュ・エアウェイズ(BA)に譲渡することを新たに提案したという。

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欧州委は2月27日までに買収の可否を最終判断することになっている。

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