2013/1/28

環境・通信・その他

EV用充電スタンド設置に数値目標設定、20年までの達成義務付け

この記事の要約

欧州委員会は24日、電気自動車(EV)や天然ガス、水素自動車といった環境対応車(エコカー)のEU域内での普及を促進するため、充電スタンドなど燃料補給インフラ設置の最低数値目標を加盟国ごとに設け、2020年末までの達成を義 […]

欧州委員会は24日、電気自動車(EV)や天然ガス、水素自動車といった環境対応車(エコカー)のEU域内での普及を促進するため、充電スタンドなど燃料補給インフラ設置の最低数値目標を加盟国ごとに設け、2020年末までの達成を義務付けることを提案した。

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EUは地球温暖化対策としてエコカーの普及を図っているが、価格の高さ、インフラ整備の遅れが障害となっており、主力となるEVの台数は域内全体で約1万1,000台と、米国の約2万台を大きく下回っている。欧州委はインフラ整備を進めることで台数が増えれば、大量生産が可能となり、1台当たりの価格も低下し、さらに普及が進むという好循環が生まれることを目指し、今回の提案をまとめた。

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EV用の充電スタンドについては、各国が定めるEU普及目標に応じて、設置台数の最低目標を設定した(表参照)。例えば、ドイツは2011年時点の1,937カ所から15万カ所まで増設することを求められる。目標数のスタンドを設置するためのコストは、域内全体で総額80億ユーロ程度に上ると推定している。

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欧州委は充電スタンドの規格を統一し、プラグについてはドイツで採用されている「タイプ2」を標準とすることを提案している。

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