2013/2/25

総合 –EUウオッチャー

EU外相理、北朝鮮への追加制裁を決定

この記事の要約

EUは18日に開いた外相理事会で、3回目の核実験に踏み切った北朝鮮に対する追加制裁措置を決定した。EUはすでに同国に対し企業の資産凍結、武器や原子力関連技術の輸出禁止などの制裁を発動しているが、新たに弾道ミサイルなどの開 […]

EUは18日に開いた外相理事会で、3回目の核実験に踏み切った北朝鮮に対する追加制裁措置を決定した。EUはすでに同国に対し企業の資産凍結、武器や原子力関連技術の輸出禁止などの制裁を発動しているが、新たに弾道ミサイルなどの開発に利用される可能性のある物資や技術の輸出禁止、個人や団体を対象とする資産凍結の拡大などの措置を導入し制裁を強化。国際社会の警告にもかかわらず核実験やミサイル発射を繰り返す北朝鮮に対し、EUとして独自に圧力を強める。

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今回決定された追加制裁措置には、◇弾道ミサイルの製造に使用される可能性のある特殊なアルミニウムなどの輸出入禁止◇北朝鮮の公的機関との金、ダイヤモンドなど貴金属の取引禁止◇北朝鮮国債の売買禁止◇北朝鮮の銀行によるEU域内での支店開設や合弁会社設立の禁止――などが含まれる。また、北朝鮮の個人26人に渡航禁止および資産凍結を適用、資産凍結の対象とする団体数を33とした。

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EUは、「核実験は地域および国際社会の平和に対する深刻な脅威だ」と北朝鮮を非難。これ以上実験を行わないよう求めるとともに、主要なパートナーと密接に連絡をとり、国連安全保障理事会の協議に沿う形で、さらなる制裁措置を検討する考えを明らかにした。

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