2013/3/4

産業・貿易

中国製太陽光発電用ガラスも調査、ダンピングの疑いで=欧州委

この記事の要約

欧州委員会は2月28日、中国製の太陽光発電用ガラス(ソーラーガラス)に対する反ダンピング(不当廉売)調査を開始すると発表した。中国製の太陽光発電関連製品では太陽光パネル、部品に続く反ダンピング調査となる。\ EU内の太陽 […]

欧州委員会は2月28日、中国製の太陽光発電用ガラス(ソーラーガラス)に対する反ダンピング(不当廉売)調査を開始すると発表した。中国製の太陽光発電関連製品では太陽光パネル、部品に続く反ダンピング調査となる。

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EU内の太陽光発電用ガラスメーカーの業界団体である「EUプロサン・ガラス」は1月、中国製品が原材料コストを下回る不当な廉価でEUに輸出され、域内メーカーに打撃を与えているとして、欧州委に反ダンピング調査の開始を求めていた。

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欧州委は最長15カ月をかけて調査を行う。関係各方面への聞き取り調査や収集したデータに基づき、ダンピングが行われているかどうかを調べ、ダンピングの事実が確認されれば反ダンピング措置を発動する。また、調査開始から9カ月以内に必要があると判断すれば、暫定的な反ダンピング措置を発動する可能性もある。

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太陽光発電用ガラスは、主に太陽光パネルを保護するため使われている。欧州委によると、域内の市場規模は2億ユーロ未満。

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EUは昨年9月、中国製の太陽光パネルについて、メーカーが公的支援を後ろ盾にして、製品をEUに不当な廉価で輸出し、域内の業界に大きな打撃を与えている疑いで、反ダンピング調査を開始した。太陽光発電用ガラスの反ダンピング調査は、太陽光パネルの調査と切り離して行うとしている。

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