2013/3/4

競争法

伊エニに制裁上乗せを通知、合成ゴムのカルテルで

この記事の要約

欧州委員会は1日、伊石油大手エニと同社の化学子会社ベルサリスに対して、合成ゴムのカルテルでの制裁金を増額することを決め、両社に通知したことを明らかにした。\ 欧州委は2006年1月、両社を含む欧米の石油、化学6社がタイヤ […]

欧州委員会は1日、伊石油大手エニと同社の化学子会社ベルサリスに対して、合成ゴムのカルテルでの制裁金を増額することを決め、両社に通知したことを明らかにした。

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欧州委は2006年1月、両社を含む欧米の石油、化学6社がタイヤ、靴、ゴルフボール製造などに使われる合成ゴムのブタジエンゴム(BR)、エマルジョン・スチレン・ブタジエンゴム(ESBR)の販売でカルテルを結んでいたとして、総額5億1,900万ユーロの制裁金支払いを命じた。

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エニとベルサリスの制裁額は2億7,225万ユーロ。過去にポリプロピレン、ポリ塩化ビニルをめぐるカルテルに関わったとして、9,075万ユーロ上乗せした。これに対して両社は過去のカルテルとは無関係として欧州司法裁判所に提訴。欧州裁は2011年、訴えを認めて、上乗せ分の減額を命じる判決を下していた。

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しかし欧州委は、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルのカルテルに関わった2社はエニ、ベルサリスの関連会社で、両社に責任があることが明確になったとして、制裁を上乗する異議告知書を送付した。

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