2013/3/4

環境・通信・その他

航空機のCO2排出規制凍結、欧州議会の環境委が承認

この記事の要約

欧州議会の環境委員会は2月26日、EU域内を発着する航空機に対して実施している二酸化炭素(CO2)の排出規制について、EUと域外を結ぶ国際線への適用を一時的に凍結する案を賛成多数で承認した。同案は4月に欧州議会の本会議で […]

欧州議会の環境委員会は2月26日、EU域内を発着する航空機に対して実施している二酸化炭素(CO2)の排出規制について、EUと域外を結ぶ国際線への適用を一時的に凍結する案を賛成多数で承認した。同案は4月に欧州議会の本会議で最終承認される見通しだ。

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EUは地球温暖化対策の一環として、排出量取引制度(EU-ETS)に基づき域内の空港を発着するすべての航空会社にCO2の排出削減を義務付け、達成できない場合は超過分の排出枠を購入するか、制裁金の支払いを求める制度を2012年1月に導入した。これに対して米国、中国、インドなど多くの国が猛反発したことから、欧州委は11月に国際線への適用を1年間凍結することを提案していた。

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欧州委は国際民間航空機関(ICAO)が9月の総会で、航空業界の地球温暖化対策に関する国際的なルールの導入について合意することを適用凍結の条件としている。欧州議会の環境委も、これを条件に凍結を承認した。

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