2013/3/4

環境・通信・その他

EUが5G技術研究を支援、20年までに5千万ユーロ

この記事の要約

EUは2020年までに第5世代(5G)ワイヤレス通信技術の研究開発支援に5,000万ユーロを投じる。欧州委のクルース副委員長(デジタルアジェンダ担当)が2月26日明らかにした。現行の4G技術より高速で効率のよい次世代通信 […]

EUは2020年までに第5世代(5G)ワイヤレス通信技術の研究開発支援に5,000万ユーロを投じる。欧州委のクルース副委員長(デジタルアジェンダ担当)が2月26日明らかにした。現行の4G技術より高速で効率のよい次世代通信技術の研究開発を強化し、世界のワイヤレス通信市場で主導権を再び握ることを目指す。

\

EUで現在進められている「METIS(2020年の情報社会に向けたモバイル・ワイヤレス通信実現コンソーシアム)」、「5GNOW(非直交波形非同期シグナリング)」、「MCN(モバイルクラウドネットワーキング)」、「PHYLAWS(物理層ワイヤレスセキュリティ)」といった5G技術関連のプロジェクトを支援する。このうちMETISには1,600万ユーロを投資する。

\

クルース委員は、「欧州はかつてワイヤレス分野で世界をリードしていた。われわれはGSM規格を生み出し、端末分野も支配していた。しかし現在では他国に後れを取っている。(…)われわれは早急にキャッチアップを図り、力強いワイヤレス産業を取り戻さなくてはならない」と語り、研究支援の重要性を強調した。

\

欧州委によると、EUは07年から13年にかけて次世代ネットワークの研究開発に7億ユーロ以上を投資しており、その半分はワイヤレス技術の研究開発に向けられているという。

\