2013/3/11

総合 –EUウオッチャー

東欧2カ国のシェンゲン協定参加見送り、年内に再検討へ

この記事の要約

EU加盟国は7日開いた法務・内相理事会で、ルーマニアとブルガリアの「シェンゲン協定」参加を見送ることを決めた。両国は参加の可否をめぐる採決の同日実施を要求したが、ドイツなどの反対で実現しなかった。EUは採決を行うかどうか […]

EU加盟国は7日開いた法務・内相理事会で、ルーマニアとブルガリアの「シェンゲン協定」参加を見送ることを決めた。両国は参加の可否をめぐる採決の同日実施を要求したが、ドイツなどの反対で実現しなかった。EUは採決を行うかどうかを年末までに改めて判断する。

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シェンゲン協定は、加盟国が出入国審査を廃止し、旅行者が国境でパスポートを提示することなく域内を移動できるようにするもの。英国、アイルランド、ルーマニア、ブルガリア、キプロスを除くEU22カ国とノルウェー、アイスランド、スイス、リヒテンシュタインの計26カ国が参加している。

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ルーマニアとブルガリアの参加は、オランダが汚職対策の遅れを問題視し、両国が参加すると密輸の横行、犯罪者や不法移民の流入が加速する恐れがあるとして反対し、見送られてきた。

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今回の理事会でも、オランダが反対を表明。さらに、ドイツも両国の求めに応じて同日に採決を行えば、反対票を投じる方針を打ち出したことから、採決実施は先送りされた。

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