2013/3/25

産業・貿易

欧州医薬品庁、大塚製薬「シロスタゾール」使用制限を勧告

この記事の要約

欧州医薬品庁(EMA)は22日、大塚製薬の抗血小板剤「シロスタゾール」の使用を制限することを勧告したと発表した。強い副作用があることを懸念したもので、強い不整脈がある人などの利用を控える必要があるとしている。\ EU内で […]

欧州医薬品庁(EMA)は22日、大塚製薬の抗血小板剤「シロスタゾール」の使用を制限することを勧告したと発表した。強い副作用があることを懸念したもので、強い不整脈がある人などの利用を控える必要があるとしている。

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EU内で「プレタール」または「エキストール」の商品名で販売されているシロスタゾールは、慢性動脈閉塞症に伴う間欠跛行の治療などに用いられているが、脈拍数を増加させる副作用がある。

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EMAによると、スペインの医薬医療機器庁から重い出血といった副作用の報告を受けて医薬品委員会(CHMP)が臨床データを集めて調査を進めた結果、使用制限の勧告が必要と判断した。

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EMAは勧告で、シロスタゾールは運動増加や食事制限、禁煙など生活習慣を変えても症状が改善しない人に限って使用するべきと指摘。また、頻脈頻拍性不整脈、不安定狭心症がある人や、心臓発作を起こした人、心臓バイパス手術を受けた人による使用を控えることも勧告している。

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