2013/4/29

総合 –EUウオッチャー

セルビアとの加盟交渉開始を勧告、コソボとの関係改善合意受け=欧州委

この記事の要約

欧州委員会とEUのアシュトン外交安全保障上級代表は22日、セルビアとEUの加盟交渉開始を加盟国に勧告した。セルビアがコソボと関係正常化で合意したことを受けたもの。加盟交渉は6月のEU首脳会議での承認を経て、年内に開始され […]

欧州委員会とEUのアシュトン外交安全保障上級代表は22日、セルビアとEUの加盟交渉開始を加盟国に勧告した。セルビアがコソボと関係正常化で合意したことを受けたもの。加盟交渉は6月のEU首脳会議での承認を経て、年内に開始される見通しだ。

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セルビアは2008年にEU加盟の前段階である「安定化・連合協定(SAA)」を締結。2012年3月にEUから加盟候補国として正式認定された。しかし、同国からの独立を宣言したコソボとの対立が障害となり、加盟交渉の開始は見送られてきた。

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コソボとの関係改善は、EUが加盟交渉開始の条件としていたもの。EUの仲介によって19日にセルビアのダチッチ首相とコソボのサチ首相が調印した歴史的合意は、コソボが北部地域を実効支配するセルビア系住民に一定の自治権を与える見返りに、セルビアは同地域に対するコソボの主権を認めるという内容。同合意は22日に双方の政府によって承認され、正式に成立した。

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これを受けて欧州委とアシュトン代表は同日開かれたEU外相理事会で、セルビアとの加盟交渉開始と、コソボとのSAA締結に向けた交渉の開始を勧告した。

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