2013/5/6

総合 –EUウオッチャー

キプロス議会、EUなどによる金融支援を承認

この記事の要約

キプロス議会は4月30日、同国への金融支援に関するEUなどとの合意内容を賛成多数で承認した。ただ、厳しい条件に対する反発が根強く、僅差での承認となった。\ 金融・債務危機に直面するキプロス政府は3月、EUと国際通貨基金( […]

キプロス議会は4月30日、同国への金融支援に関するEUなどとの合意内容を賛成多数で承認した。ただ、厳しい条件に対する反発が根強く、僅差での承認となった。

\

金融・債務危機に直面するキプロス政府は3月、EUと国際通貨基金(IMF)から最大100億ユーロの支援を受けることで合意。その条件として、経営難が深刻な2位銀行のキプロス・ポピュラー(ライキ)銀行の清算、同行および最大手行キプロス銀行の大口預金者に負担を強いることなどが盛り込まれた。

\

議会の採決では、連立政権に加わる中道右派3党が支持したものの、同条件を国家主権の侵害として批判する左派の労働者進歩党(AKEL)、社会民主運動党(EDEK)が反対に回り、賛成29、反対27とかろうじて2票差で承認された。

\

キプロスへの支援は、議会に承認されたことで、5月中旬に第1弾が実施される見通しだ。

\