欧州委員会が4月29日発表した同月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は88.6となり、前月の90.1から1.5ポイント低下した。景況感の悪化は2カ月連続で、12月以来の低水準まで後退した。キプロスの金融危機が表面化し、欧州債務危機再燃の懸念が広がったことが影響したと目されている。
\ESI はEU内の企業経営者約13万人と約4万人の消費者を対象とした聞き取り調査に基づいてまとめられる。部門別では製造業が1.5ポイント、サービス業が4.1ポイント、小売業が1ポイント、建設業が1.4ポイントの幅で前月から悪化。改善したのは消費者(1.2ポイント上昇)だけだった。
\EU27カ国ベースのESIは前月を1.8ポイント下回る89.7。主要国ではドイツ、フランス、イタリアで悪化した。
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