2013/5/6

環境・通信・その他

新車CO2排出量、12年は2.6%減=欧州環境庁

この記事の要約

欧州環境庁(EEA)は4月30日、2012年にEU域内で新規に登録された乗用車の二酸化炭素(CO2)平均排出量は走行1キロメートルあたり平均132.2グラムで、前年から2.6%減少したと発表した。技術の進歩とディーゼル車 […]

欧州環境庁(EEA)は4月30日、2012年にEU域内で新規に登録された乗用車の二酸化炭素(CO2)平均排出量は走行1キロメートルあたり平均132.2グラムで、前年から2.6%減少したと発表した。技術の進歩とディーゼル車の普及拡大が排出削減に貢献したと説明している。

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CO2排出量を燃料タイプ別で見ると、ガソリンが133.7グラム、ディーゼルが131.6グラム、代替燃料が118.1グラムだった。加盟国別の平均排出量は、ラトビア(151.9グラム)、エストニア(150.1グラム)、ブルガリア(149.2グラム)が多く、デンマーク(117.0グラム)、ポルトガル(117.6グラム)、ギリシャ(121.1グラム)は少なかった。

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EEAのマクグレード事務局長は、「自動車テクノロジーの効率が向上していることは明るい兆しだ」と述べる一方、運輸部門からの温室効果ガスの排出を大幅に削減するためには、輸送モードのより抜本的な変革が必要だとの認識を示した。

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運輸部門はEUのCO2排出量の23%を占める。EUでは域内で販売されるすべての新車を対象に、15年までにCO2排出量を走行1キロあたり平均130グラム以下に抑える規制が段階的に導入されており、削減を達成できなかったメーカーには制裁金が課される。さらに20年までには平均排出量を95グラムに引き下げることを目標としている。

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