2013/8/5

産業・貿易

中東産ジェット燃料、来年以降も非関税に

この記事の要約

EUが中東産ジェット燃料への関税免除を年内で打ち切ることを撤回した。欧州委員会が7月31日明らかにした。これによりサウジアラビア、クウェートなどは来年以降も非関税でジェット燃料を輸出できることになる。\ サウジなど湾岸協 […]

EUが中東産ジェット燃料への関税免除を年内で打ち切ることを撤回した。欧州委員会が7月31日明らかにした。これによりサウジアラビア、クウェートなどは来年以降も非関税でジェット燃料を輸出できることになる。

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サウジなど湾岸協力会議(GCC)諸国がEUに輸出するジェット燃料は、EUが開発途上国の経済発展を支援するため、対象国からの輸入品に対する関税を免除または軽減する一般特恵関税(GSP)制度を適用され、関税が免除されている。しかし、EUは6月、GCC諸国は経済発展が進み、世界銀行が定める「高位中所得国」に該当するとして、GSPの適用対象外とすることを決定。現行GSP制度が終了する2013年末をもって、ジェット燃料への課税免除を打ち切ると発表していた。

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欧州委の報道官は方針転換について、EU加盟国とGCC諸国が個別に結んでいる協定に、ジェット燃料を非課税とすることが盛り込まれているためと説明している。

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