2013/8/19

産業・貿易

欧州委が漁獲割当量の削減を発表、昨年の割当量超過国が対象に

この記事の要約

欧州委員会は8日、2012年に漁獲割当量を超過した加盟国について、13年の割当量を削減すると発表した。\ 漁獲割当量の削減は、前年に割当量を超過した魚種について実施され、今回は14カ国(ベルギー、キプロス、ドイツ、デンマ […]

欧州委員会は8日、2012年に漁獲割当量を超過した加盟国について、13年の割当量を削減すると発表した。

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漁獲割当量の削減は、前年に割当量を超過した魚種について実施され、今回は14カ国(ベルギー、キプロス、ドイツ、デンマーク、スペイン、フランス、英国、ギリシャ、アイルランド、リトアニア、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア)が対象となった。削減量が最も多いのはスペインでメルルーサなど17種で60万トン。ポルトガルがモンツキダラなど12種、40万トンで続いた。

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欧州委のダマナキ委員(漁業・海事担当)は、「改革された共通漁業政策の実施に取り組む際の最優先事項は、ルールが全加盟国に厳格かつ公平に適用されるようにすることだ」と強調。今年の漁獲割当の総超過量が昨年を下回ったことに言及し、今後もこの傾向を継続するよう目指す方針を明らかにした。

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欧州委によると、漁獲割当量の削減を受けた加盟国で、対象魚種に超過分を相殺するだけの割当量がない場合には、その魚種と同じ海域に生息する他の魚種の割当量を削減することで対応する。

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