2013/9/9

欧州ビジネスウオッチ

フィアットがトリノ工場に10億ユーロ投資、「マセラティ」のSUV生産へ

この記事の要約

伊自動車大手のフィアットは4日、本拠地であるトリノのミラフィオーリ工場に10億ユーロを投資し、高級車「マセラティ」の多目的スポーツ車(SUV)の生産を開始すると発表した。高級車部門をてこ入れし、不振の欧州事業の収益強化を […]

伊自動車大手のフィアットは4日、本拠地であるトリノのミラフィオーリ工場に10億ユーロを投資し、高級車「マセラティ」の多目的スポーツ車(SUV)の生産を開始すると発表した。高級車部門をてこ入れし、不振の欧州事業の収益強化を図る。

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ミラフィオーリ工場は年産能力30万台で、欧州最大規模の自動車工場だが、フィアットの販売不振で稼働率が低下しており、昨年4月から週3日しか操業していない。これに伴い5,400人の従業員が一時解雇された。

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同工場への投資は、経営陣が労組に約束していたもの。労組代表によると、マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は同工場への投資を2014年末までに実施し、同年内にマセラティのSUV の生産を開始する計画だ。

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