2013/9/9

欧州ビジネスウオッチ

英TSB銀が発足、国内7行の銀行に

この記事の要約

英大手銀行ロイズ・バンキング・グループが国内で展開する631支店が9日に独立し、TSB銀行として営業を開始した。TSB銀は英7位の銀行となる。\ ロイズは2009年、リーマンショックを発端とする金融危機で資金繰りが悪化し […]

英大手銀行ロイズ・バンキング・グループが国内で展開する631支店が9日に独立し、TSB銀行として営業を開始した。TSB銀は英7位の銀行となる。

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ロイズは2009年、リーマンショックを発端とする金融危機で資金繰りが悪化し、英政府から巨額の公的資金注入を受けた際、EUの欧州委員会から条件として支店や事業の売却による規模縮小を求められた。これを受けて昨年12月、631支店を協同組合銀行のコーポラティブ・グループに売却することで合意したが、コーポラティブが資金不足で4月に合意を破棄したことから、同支店の分離・独立を決めた。

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TSB銀の前身は、19世紀に設立された「トラスティー・セービング・バンク (TSB)」。ロイズは1995年、国有化されていたTSBを買収していた。18年ぶりにTSBが復活した形となる。

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ロイズは保有するTSB銀の株式について、来年半ばをめどに実施する新規株式公開(IPO)を通じて売却する予定。

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