2013/9/9

欧州ビジネスウオッチ

シーメンス、EV用充電事業から撤退

この記事の要約

独電機大手シーメンスは3日、電気自動車(EV)用の充電ステーション事業から撤退すると発表した。市場拡大のスピードが予想を大きく下回り、需要も小さいため。\ シーメンスは2年前のフランクフルト・モーターショー(IAA)で、 […]

独電機大手シーメンスは3日、電気自動車(EV)用の充電ステーション事業から撤退すると発表した。市場拡大のスピードが予想を大きく下回り、需要も小さいため。

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シーメンスは2年前のフランクフルト・モーターショー(IAA)で、EV関連事業に本格参入する方針を表明した。だが、EV市場の拡大は遅々として進まず、ドイツでの新車登録台数は昨年3,000台未満にとどまった。2020年までに国内の登録総数を100万台に引き上げるという政府目標は達成できない公算が高まっている。

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同社はこうした事情を踏まえ、充電ステーションのハードウエア事業から撤退する。同ソフトウエア事業は継続する考え。ワイヤレス充電、自宅での充電で用いるウォールボックス、およびEV用モーター事業も続ける方針だ。

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シーメンスはまた、駐車券自動販売機事業から撤退することも明らかにした。長年赤字が続いているためで、今後は駐車場管理などのソフト事業に経営資源を集中する。

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