2013/9/16

産業・貿易

市場不正操作の罰則強化、欧州議会が法案可決

この記事の要約

欧州議会は10日、インサイダー取引や指標金利操作など市場を悪用する行為に対する罰則を強化する法案を承認した。ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)など指標金利の不正操作スキャンダルを受けた措置で、2年以内に施行する。\ イ […]

欧州議会は10日、インサイダー取引や指標金利操作など市場を悪用する行為に対する罰則を強化する法案を承認した。ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)など指標金利の不正操作スキャンダルを受けた措置で、2年以内に施行する。

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インサイダー取引や市場操作に関わった金融機関に対しては、年間売上高の15%あるいは1,500万ユーロの制裁金を科す。個人の場合は最高500万ユーロの制裁金に加え、金融サービス業界から追放する。不正操作の処罰の対象となる指標にはLIBORや欧州銀行間取引金利(EURIBOR)のほか、民間企業が算出する株価指数、金・原油などの商品指数なども含まれる。欧州委員会のバルニエ委員(域内市場・サービス担当)は法案が欧州議会で承認されたことについて、「インサイダー取引と市場操作に対する戦いに決定的に重要な貢献となる」と歓迎するコメントを発表した。

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欧州議会は、インサイダー取引や相場操縦への罰則強化のもう一つの柱である刑事罰の導入についても近く承認する見通しだ。

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