2013/10/14

産業・貿易

EUがWTOにパネル設置要請、露の廃車処理税めぐる紛争で

この記事の要約

EUは10日、ロシアが輸入車に廃車処理税(リサイクル税)を課しているのは不当として、世界貿易機関(WTO)に提訴している問題で、WTOに紛争処理小委員会(パネル)の設置を要請したと発表した。これによって同問題は本格的な通 […]

EUは10日、ロシアが輸入車に廃車処理税(リサイクル税)を課しているのは不当として、世界貿易機関(WTO)に提訴している問題で、WTOに紛争処理小委員会(パネル)の設置を要請したと発表した。これによって同問題は本格的な通商紛争に発展したことになる。

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ロシア政府が昨年9月に導入したリサイクル税は、廃車の際の手数料の名目で徴収するもので、乗用車の場合、新車は420~2,700ユーロ、3年以上の中古車は2,600ユーロ~1万7,200ユーロが徴収される。これについてEUは、ロシアで製造される車や関税同盟加盟国(ベラルーシ、カザフスタン)からの輸入車が課税対象外となっていることから、同制度が貿易における無差別原則を掲げるWTO協定に違反しているとして、7月にWTOに提訴していた。

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EUとロシアはWTOの紛争処理の第一段階として7月下旬に当事者間協議を行ったが、解決に至らなかったことから、欧州委はパネル設置を要請した。

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EUがロシアをWTO提訴するのは、ロシアが昨年8月にWTOに加盟してから初めて。同国の廃車リサイクル税をめぐっては、日本も7月24日に提訴した。

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