2013/12/2

産業・貿易

EUが南ア産柑橘類の輸入停止、黒斑病感染防止で

この記事の要約

欧州委員会は11月28日、南アフリカ産のオレンジ、レモンなど柑橘類の輸入をEUが停止すると発表した。黒斑病と呼ばれる病害が南欧諸国などの果樹園に広がるのを防ぐため。禁輸措置は年末までだが、必要に応じて延長する。\ 黒斑病 […]

欧州委員会は11月28日、南アフリカ産のオレンジ、レモンなど柑橘類の輸入をEUが停止すると発表した。黒斑病と呼ばれる病害が南欧諸国などの果樹園に広がるのを防ぐため。禁輸措置は年末までだが、必要に応じて延長する。

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黒斑病は、カビの寄生によって果実、葉に黒褐色または黒色の病斑が生じる伝染性の病害。EUでは発生が確認されていない。

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欧州委によると、EU域内に輸入された南ア産の柑橘類から検出されたことから、緊急輸入停止措置に踏み切る。同国の黒斑病が発生している地域で収穫されたものが対象で、大部分が禁輸となる。

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EUが輸入する柑橘類の3分の1が南ア産で、年間輸入量は約60万トンに上る。同国では今シーズンの柑橘類の収穫が10月に終了しており、今回の輸入停止が輸出に及ぼす影響はほとんどないが、禁輸が来シーズンの収穫、出荷期まで延長されると、大きな損害が生じることになる。

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