2013/12/2

欧州ビジネスウオッチ

ソーラーワールド、ボッシュの太陽電池工場を買収

この記事の要約

独太陽電池大手ソーラーワールドは11月26日、独自動車部品大手ボッシュから独東部のアルンシュタットにある太陽電池工場を買収すると発表した。これによる生産能力増強で、世界市場で再びトップテン以内に返り咲くことを目指す。取引 […]

独太陽電池大手ソーラーワールドは11月26日、独自動車部品大手ボッシュから独東部のアルンシュタットにある太陽電池工場を買収すると発表した。これによる生産能力増強で、世界市場で再びトップテン以内に返り咲くことを目指す。取引金額は非公開。

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アルンシュタット工場ではセルとモジュールを生産しており、生産能力はそれぞれ700メガワット(MW)、200MWに上る。ソーラーワールドは従業員800人を引き継ぐ。買収手続きは来年2月末までに終了する見通し。

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ボッシュは2008年に太陽電池事業に参入したが、市場価格の下落が激しく赤字が続いているため、3月に撤退方針を打ち出した。

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ソーラーワールドは債務整理と減資・増資手続きを伴う経営再建計画を8月に承認されたばかりで、財務にゆとりがない。同計画に対しては一部の株主や債権者が裁判を起こしており、敗訴すると今回の取引が無効になるほか、事業に行き詰る恐れもある。

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