2014/1/6

欧州ビジネスウオッチ

英製薬大手グラクソ、インド子会社への出資拡大

この記事の要約

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は12月16日、インド子会社グラクソ・スミスクライン・ファーマシューティカルズへの出資を拡大すると発表した。株式公開買付け(TOB)を通じて株式を買い増し、出資比率を現在の50 […]

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は12月16日、インド子会社グラクソ・スミスクライン・ファーマシューティカルズへの出資を拡大すると発表した。株式公開買付け(TOB)を通じて株式を買い増し、出資比率を現在の50.7%から最大75%に引き上げる。

GSKは主要市場での販売が伸び悩む中、大きな成長が期待できるインド、ブラジルなど新興市場での事業強化を目指しており、インドでは2月に消費者向けヘルスケア子会社であるGSKコンシューマー・ヘルスケアの株式29.3%を9億100万ドルで取得し、出資比率を72.5%に引き上げたばかり。

GSKはグラクソ・スミスクライン・ファーマシューティカルズの株式2,060万株を1株当たり3,100ルピー(約36.5ユーロ)で取得する計画。前営業日(13日)の終値に26%を上乗せした水準となる。目標とする全株式を取得した場合の総額は6億2,900万ポンド(約7.5億ユーロ)に達する。TOBは2月に開始の予定。

グラクソ・スミスクライン・ファーマシューティカルズは呼吸器系疾患、心疾患、がん、皮膚病の治療薬や抗感染薬など幅広い医薬品を製造している。2012年の売上高は260億ルピー。