EU財務相理事会は7日、欧州中央銀行(ECB)の新専務理事にドイツ連邦銀行副総裁のザビーネ・ラウテンシュレーガー氏(49)を指名した。同人事はECBが9日に承認。欧州議会の承認を得た上で、次回のEU首脳会議で就任が正式決定する見込みだ。
同人事は、アスムセン専務理事がドイツ政府の労働次官に就任するため転出するのに伴うもの。現在の専務理事が全員男性で占められていることから、後任に女性を起用する方向で調整が行われた結果、ラウテンシュレーガー氏に白羽の矢が立った。
ECBの専務理事に女性が起用されるのは、オーストリア人のゲルトルーデ・トゥンペルグゲレル氏(在任期間1998~2011年)以来。