2014/1/27

欧州ビジネスウオッチ

スギノマシン、独洗浄機メーカーを買収

この記事の要約

工作機械メーカーのスギノマシン(本社・富山県)は21日、独工業用洗浄装置メーカーのジッペルを1月1日付で買収したと発表した。欧州事業を強化するとともに、製品の幅を広げる考え。取引金額は公表していない。 ジッペルは1968 […]

工作機械メーカーのスギノマシン(本社・富山県)は21日、独工業用洗浄装置メーカーのジッペルを1月1日付で買収したと発表した。欧州事業を強化するとともに、製品の幅を広げる考え。取引金額は公表していない。

ジッペルは1968年の創業。工業用洗浄装置に強く、自動車産業向けが売り上げの支柱となっている。従業員数は120人。独南東部のノイトラオビング(レーゲンスブルク近郊)に事業拠点を持つ。ジッペルの社名は今後も維持される。

スギノはノイトラオビングを拠点に自社の高圧ポンプと高圧水洗浄機を欧州志納向けに販売していく。ジッペルのアルミン・ジッペル社長が地元紙『ミッテルバイエリッシェ』に明らかにしたところによると、ジッペルはスギノの資金支援によって同拠点を拡張する予定で、従業員も新たに雇い入れる意向だ。

ジッペルはグローバルに事業を展開していくためには強力なパートナーが必要と考えて提携先の模索を開始。スギノを選んだ。同社長は、アジア市場に強いスギノと欧州市場に強いジッペルは事業の補完性が高いとみている。