ケーブルテレビ(CATV)大手の米リバティ・グローバルは1月27日、約3割を出資するオランダ同業ジッゴを買収することで合意したと発表した。残る株式を取得し、オランダのCATV子会社UPCと統合する。
リバティ・グローバルは昨年、ジッゴの株式28.5%を取得。10月に買収を提案したが、ジッゴは価格が低すぎるとして拒否していた。
両社の合意によると、買収は現金と株式交換を組み合わせた方式で実施する。1株当たりの買い取り価格は34.5ユーロ。前回の買収提案の直前の株価に22%を上乗せした水準となる。債務引き受けを含めた買収総額は約100億ユーロに上る。
ジッゴとUPCはCATVのほか、通信ケーブルを利用したブロードバンドサービス、固定電話事業を展開している。買収で誕生する新会社は、オランダの全世帯の90%にサービスを提供するCATV会社となる。