2014/2/17

欧州ビジネスウオッチ

コンティネンタル、米ゴム製品メーカー買収

この記事の要約

自動車部品・タイヤ大手の独コンティネンタルは10日、米ゴム製品メーカーのベヤンス・テクノロジーズを米投資会社カーライルから買収すると発表した。景気変動の影響を受けやすい自動車向け事業への依存度を引き下げる戦略の一環。債務 […]

自動車部品・タイヤ大手の独コンティネンタルは10日、米ゴム製品メーカーのベヤンス・テクノロジーズを米投資会社カーライルから買収すると発表した。景気変動の影響を受けやすい自動車向け事業への依存度を引き下げる戦略の一環。債務の引き受けも含め約14億ユーロで譲り受ける。今回の取引は2007年にシーメンスの自動車部品部門(VDA)を114億ユーロで傘下に収めて以来最大の大型買収となる。

ベヤンスはオハイオ州フェアローンに本社を置く企業。世界各地に計27工場を持ち、コンベヤーベルト、ホース、動力伝達ベルト、空気バネを生産している。従業員数は9,000人。13年の売上高は約15億ユーロで、その90%を産業向け製品が占めた。

コンティネンタルはベヤンスをゴム製品子会社に統合し、同社の非自動車向け事業を強化する。同社が欧州市場に強いのに対し、ベヤンスは南北アメリカ大陸市場に強いため、両社は事業分野だけでなく地理的にも補完性も高い。買収が実現すると、ゴム製品部門の従業員数は3万9,000人に増加。売上高も39億ユーロから54億ユーロに拡大する。