2014/2/17

欧州ビジネスウオッチ

エアバス、ドイツの銀行買収

この記事の要約

欧州航空防衛大手エアバス・グループ(旧EADS)は14日、独ザルツブルク・ミュンヘン銀行を買収することで合意したと発表した。オーストリア・ザルツブルク州の信用組合の関連団体から取得する。エアバスは同行をグループ会社の事業 […]

欧州航空防衛大手エアバス・グループ(旧EADS)は14日、独ザルツブルク・ミュンヘン銀行を買収することで合意したと発表した。オーストリア・ザルツブルク州の信用組合の関連団体から取得する。エアバスは同行をグループ会社の事業を支援する金融機関として利用していく方針。年内の買収手続き完了を見込む。買収金額は明らかにしていない。

ザルツブルク・ミュンヘン銀行はミュンヘンを拠点とする小規模な金融機関で、完全な銀行免許を保有する。これまでは中小企業と個人顧客向けの事業を展開してきた。買収成立後はエアバスのグループ会社向けに金融ソリューションを提供するようになる。

大手メーカーの間では既存の銀行を買収する動きが活発化している。中央銀行から直接資金を調達し、市中銀行から独立できるメリットがあるためだ。銀行免許を一から取得するには時間と手間がかかるため、既存銀行を買収する手法がとられる。