2014/2/24

欧州ビジネスウオッチ

VW、スカニアを完全子会社化

この記事の要約

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は21日、62.6%出資するスウェーデンの商用車子会社スカニアを完全買収すると発表した。株式公開買付け(TOB)で残る株式を総額約67億ユーロで取得し、完全子会社とする。 T […]

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は21日、62.6%出資するスウェーデンの商用車子会社スカニアを完全買収すると発表した。株式公開買付け(TOB)で残る株式を総額約67億ユーロで取得し、完全子会社とする。

TOBは3月17日~4月25日に実施する。1株当たりの買い取り価格は、前日終値を36%上回る200クローナ(約22.24ユーロ)。

VWは75%を出資する独商用車子会社MANとスカニアの協業を促進するため、スカニアの完全子会社化を決めた。MANとスカニアによるトラック共同開発などの提携拡大によって、年6億5,000万ユーロを超えるシナジー効果が見込めるとしている。

一方、VWが同日発表した2013年12月通期決算の純利益は90億7,000万ユーロで、前期から58%減少した。売上高は2%増の1,970億ユーロとなったが、前期の利益がポルシェの経営統合に伴う評価益で大きく押し上げられた反動で、大幅減益となった。