2014/3/24

欧州ビジネスウオッチ

ボーダフォン、スペインCATV最大手を買収

この記事の要約

携帯電話サービス大手の英ボーダフォンは17日、スペインのケーブルテレビ(CATV)最大手オノを72億ユーロで買収することで合意したと発表した。オノはCATVのほか、ケーブル網を活用した固定電話、高速インターネット接続サー […]

携帯電話サービス大手の英ボーダフォンは17日、スペインのケーブルテレビ(CATV)最大手オノを72億ユーロで買収することで合意したと発表した。オノはCATVのほか、ケーブル網を活用した固定電話、高速インターネット接続サービスや携帯電話サービス事業を展開しており、ボーダフォンは買収によってスペインでの統合的通信サービスを拡充できる。

ボーダフォンは投資会社などが保有するオノの全株式を取得する。買収額には約33億ユーロに上る債務の引き受けも含まれる。9月末までの買収手続き完了を目指す。

オノは190万人の顧客を持つ。CATV以外でも、高速インターネット接続、固定電話サービスで国内2位にあり、携帯電話サービスでも加入者が110万人に上る。ボーダフォンは買収が約10億ユーロの増収効果をもたらすと期待している。

米国の合弁会社ベライゾン・ワイヤレスの株式45%を1,300億ドルで売却し、資金が豊富なボーダフォンは欧州での事業拡大を進めており、昨年に独CATV最大手カーベル・ドイチュラントの買収を完了したばかり。