2014/3/24

欧州ビジネスウオッチ

ロスネフチ、伊ピレリの筆頭株主に

この記事の要約

ロシア石油最大手のロスネフチが、世界5位のタイヤメーカーである伊ピレリの筆頭株主となる。伊大手銀行インテサ・サンパオロとウニクレディト、ピレリのプロヴェラ社長と共同で新たな持株会社を設立し、同社に50%出資することで13 […]

ロシア石油最大手のロスネフチが、世界5位のタイヤメーカーである伊ピレリの筆頭株主となる。伊大手銀行インテサ・サンパオロとウニクレディト、ピレリのプロヴェラ社長と共同で新たな持株会社を設立し、同社に50%出資することで13.1%を間接保有する形をとる。ロスネフチは今回の取引で5億ユーロを現金で支払うとともに、2億5,000万ユーロの債務も引き受ける。

インテサ・サンパオロが17日明らかにしたところによると、ロスネフチの資本参加後の出資比率は、プロヴェラ社長が10.5%、インテサとウニクレディトが各1.3%となる。

ピレリはロスネフチからの出資受け入れでロシア事業の強化を狙う。ロスネフチが全国で展開するガソリンスタンド2,800店舗でピレリ製品を販売するとともに、タイヤや合成ゴムの原料となる原油の供給を受ける。一方のロスネフチは、タイヤ用合成ゴムの開発に向けた提携パートナーとしてピレリを位置付けているもようだ。