2014/3/31

産業・貿易

カンボジアなど3カ国の水産物輸入を禁止、漁業管理めぐり制裁

この記事の要約

EUは24日に開いた漁業相理事会で、カンボジア、ギアナ、ベリーズが漁業管理を怠っているとして、制裁措置の発動を決めた。3カ国の漁船が水揚げした水産物の輸入を禁止するほか、EUの漁船が3カ国の水域で操業することも禁じる。 […]

EUは24日に開いた漁業相理事会で、カンボジア、ギアナ、ベリーズが漁業管理を怠っているとして、制裁措置の発動を決めた。3カ国の漁船が水揚げした水産物の輸入を禁止するほか、EUの漁船が3カ国の水域で操業することも禁じる。

EUでは2010年に施行された違法・無届け・未規制(IUU)漁業を取り締まる規則に基づき、乱獲禁止など国際ルールに反した違法漁業を行っている域外の第3国の水産物が域内で流通することを禁止する方針を打ち出している。欧州委員会は12年11月に、カンボジア、ギアナ、ベリーズ、フィジー、パナマ、スリランカ、トーゴ、バヌアツの計8カ国に対して、違法漁業の横行を問題視し、各国政府に漁業管理を強化しなければ制裁措置を発動すると警告。昨年11月にカンボジア、ギアナ、ベリーズで改善が進んでいないとして、加盟国に制裁発動を勧告していた。