2014/3/31

環境・通信・その他

英の温効ガス排出量、13年は1.9%減

この記事の要約

英エネルギー・気候変動省(DECC)は27日、2013年の国内における温室効果ガスの総排出量が前年比1.9%減の5億6,990万トン(速報値)となったと発表した。石炭をはじめとする化石燃料による発電の減少が排出削減の主因 […]

英エネルギー・気候変動省(DECC)は27日、2013年の国内における温室効果ガスの総排出量が前年比1.9%減の5億6,990万トン(速報値)となったと発表した。石炭をはじめとする化石燃料による発電の減少が排出削減の主因。全体の約8割を占める二酸化炭素(CO2)排出量は4億6,430万トンで、前年の水準を2.1%下回った。

温室効果ガス排出量を部門別にみると、発電所などのエネルギー関連が全体の38%を占め、輸送(25%)、一般家庭(17%)、事業所・店舗(16%)と続いている。エネルギー部門では発電による排出量が前年比で8%減少。燃料別では石炭が9%減、天然ガスが7%減となった。なお、2月に公表された統計によると、13年の総発電量は321.6テラワット時で、前年の水準を2%下回っている。

英国は2050年までにCO2排出量を1990年比で50%削減するという、法的拘束力を持つ数値目標を掲げている。DECCによると、同国は現時点で90年比21%の排出削減を実現している。