欧州委員会は20日、仏ワクチンメーカーのバルネバが開発した新型コロナウイルスワクチンの調達契約を見直したと発表した。当初はEUが2022年から23年にかけて最大6,000万回分を調達することになっていたが、ワクチン不足が解消されていることから125万回分に減らす。
バルネバのワクチンはEUで主流となっているメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンとは異なる不活化ワクチン。欧州委は当局が承認する前の21年11月に最大6,000万回分を発注していた。
しかし、EUでの認可が6月にずれ込み、既に十分な量のワクチンを確保していたことから、調達を大幅に削減することを決定。8、9月に125万回分だけを購入する。年内に追加で125万回分を調達する権利を持つ。