BASF、日本で正極材の生産能力拡大

化学大手の独BASFは20日、日本で展開する戸田工業との合弁会社BASF戸田バッテリーマテリアルズ(BTBM)でハイ・ニッケル系正極材料(CAM)の生産能力を増強すると発表した。需要の拡大に対応するとともに、日本でのサプライチェーンを強靭化する狙い。投資額は明らかにしていない。

小野田事業所で増設ラインの建設を第4四半期に開始し、2024年下半期から商業生産を開始する。25年までにBTBMのCAM年産能力を6万トンまで拡大する計画だ。バッテリーセル容量で年45ギガワット時(GWh)となる。

BTBMは15年の設立で、BASFが66%、戸田工業が34%を出資している。

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