ユーロ圏の22年予想成長率、IMFが大幅下方修正

国際通貨基金(IMF)は7月26日に発表した最新の世界経済見通しで、ユーロ圏の2022年の予想成長率を2.6%とし、前回(4月)の2.8%から0.2ポイント引き下げた。ロシアのウクライナ侵攻の長期化、物価上昇のほか、欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和を終了し、7月に利上げに踏み切ったことで景気が一段と圧迫されるとみている。(表参照)

ユーロ圏主要国の予想成長率はドイツが1.2%、フランスが2.3%、イタリアが3.0%、スペインが4.0%。ドイツはロシアからの天然ガス供給削減の影響が大きく0.9ポイントの下方修正となった。フランスは0.6ポイント、スペインは0.8ポイントの幅で引き下げられた。

一方、イタリアはコロナ禍の直撃を受けた観光業の復興、経済再開で進むことで、0.7ポイント上方修正された。

23年のユーロ圏の予想成長率は1.1ポイント下方修正の1.2%。ドイツが0.8%、フランスが1.0%、イタリアが0.7%、スペインが2.0%となっている。

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