スペインのエネルギー大手イベルドローラは1日、スイスの石油卸売企業オーガスタ・エナジーからポーランドの再生可能エネルギー事業を取得することで合意したと発表した。同事業の総発電容量は98メガワット(MW)。取得後のイベルドローラのポーランド設備容量は261MWに拡大する。取引額は明らかにされていない。 取得するプロジェクトには、風力発電所2カ所(合計容量50MW)と太陽光発電所6カ所(同48MW)が含まれる。これらは現在建設中で、稼働は来年からの予定。運用開始後は期間15年の購入契約(PPA)に基づき、Tモバイル・ポルスカに電力を供給する。 イベルドローラはポーランドを重要な成長市場と位置付けている。すでに30MWと82.5MWの風力発電所を運営。今年5月には50.5MWの風力発電所を着工した。バルト海の複数の洋上風力発電事業に関するポーランド政府の入札事業にも参加している。