欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/11/3

西欧

仏ダノン、中国の粉ミルク大手に25%出資

この記事の要約

仏食品・乳業大手のダノンは10月31日、香港に上場する中国粉ミルク大手の雅士利国際に25%を出資することで合意したと発表した。増資を引き受ける形で実施する。出資額は43億9,000万香港ドル(約4億4,000万ユーロ)に […]

仏食品・乳業大手のダノンは10月31日、香港に上場する中国粉ミルク大手の雅士利国際に25%を出資することで合意したと発表した。増資を引き受ける形で実施する。出資額は43億9,000万香港ドル(約4億4,000万ユーロ)に上る。

ダノンは雅士利国際の株式を1株当たり3.7香港ドルで取得する。同価格は前営業日の終値に約17%を上乗せした水準となる。数カ月以内の取引完了を見込む。

雅士利国際は昨年、ダノンが9.9%を出資する中国乳製品最大手の中国蒙牛乳業に買収された。今回の増資によって中国蒙牛の出資比率は68.05%から51.04%に縮小する。

ダノンは急成長が見込める中国の粉ミルク市場での事業基盤を強化するため、雅士利国際への出資を決めた。同社が大株主となっている中国蒙牛と組み、ダノンが製造技術を提供し、中国蒙牛の販売網を活用する形で雅士利国際の事業拡大を支えていく方針だ。