欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/11/3

西欧

ニュメリカブルのSFR買収、仏当局が承認

この記事の要約

フランスの競争当局は10月27日、同国最大のケーブルテレビ大手ニュメリカブルが仏メディア・通信大手ビベンディの携帯電話サービス部門SFRを買収する計画を条件付きで承認したと発表した。これによって同買収計画は大きな障害がな […]

フランスの競争当局は10月27日、同国最大のケーブルテレビ大手ニュメリカブルが仏メディア・通信大手ビベンディの携帯電話サービス部門SFRを買収する計画を条件付きで承認したと発表した。これによって同買収計画は大きな障害がなくなり、ニュメリカブルは年内に買収手続きが完了すると見込んでいる。

 ニュメリカブルの親会社であるアルティス(ルクセンブルク)は4月、仏携帯電話サービス2位のSFRを買収することで合意した。ビベンディはアルティスから現金135億ユーロと、ニュメリカブルとSFRが合併して誕生する新会社の株式20%を受け取る。さらに、新会社の営業利益が20億ユーロを超えれば、追加で7億5,000万ユーロが支払われることになっており、買収総額は最大で170億ユーロを超える。

 ニュメリカブルは買収承認の条件として、◇ケーブルネットワークを他社が独自の高速ブロードバンド通信網を整備するまで開放◇仏の海外県レユニオン、マヨットで展開する携帯電話サービス事業の売却――などを求められる。