EU統計局ユーロスタットが5日に発表したユーロ圏の7月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比0.9%減となり、2カ月連続でマイナスだった。下げ幅は前月の3.2%から縮小した。(表参照)
分野別では食品・飲料・たばこが2.4%減、非食品(自動車燃料を除く)が0.9%減。EU27カ国ベースの小売業売上高は0.5%減だった。主要国はドイツが2.7%減、スペインが1.3%減、フランスが1.9%増となっている。
ユーロ圏ではコロナ禍に伴う行動・営業制限が緩和されたことで、小売業が復調し、5月まで17カ月連続で売上高がプラスとなっていた。しかし、このところ物価の急上昇が進んで個人消費を圧迫し、6月は18カ月ぶりのマイナスに落ち込んだ。