バルト3国とポーランド、ロシア人の入国を禁止

バルト3国が19日、ロシア人の入国を基本的に禁止した。ロシア国内でウクライナ戦争が広く支持されており、ロシア人の入国が安全保障に影響を与えると説明している。ポーランドも26日から同様な措置を実施する。

今回の措置は、ロシア国民が観光、商用、興行目的でエストニア、ラトビア、リトアニアを訪れることを禁じるものだ。EU内の自由な移動を認めるシェンゲン・ビザを保有していても入国を認めない。ただし、人道的理由やEU市民の家族、反体制活動家、外交官、運輸企業従業員、EUで就業している人、シェンゲン協定加盟国の長期ビザ・居住許可保有者は例外とする。

EUではロシア人の渡航制限をめぐって意見が分かれている。旧ソ連圏であった東欧諸国を中心に査証発給停止を求める声がある一方、フランスやドイツなどはロシア人の入国を一律に禁じず、発給手続きの厳格化で対応すべきという立場だ。8月の首脳会議ではEU共通の方針で合意がみられず、加盟国が独自にロシア人に関する入国管理規則を導入できることとなった。

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