スウェーデン中銀が0.75%利上げ、政策金利は08年以来の高水準に

スウェーデン中央銀行のリクスバンクは24日、政策金利を0.75ポイント引き上げ、2.5%にすると発表した。物価高に歯止めがかからないことから追加利上げに踏み切り、金利は2008年以来の高水準に達した。今後も金融引き締めを進める方針だ。

中銀は物価の急上昇を受けて5月から政策金利を引き上げている。前回(9月)の利上げ幅は、中銀がインフレ率の目標を設定した1993年以降で最高の1.0ポイントだった。

同国のインフレ率は10%近くに達している。中銀は景気が悪化しており、23年の国内総生産(GDP)は1.0%減となり、マイナス成長に転落すると予想しているが、物価抑制を優先して追加利下げを実施した。

イングベス総裁は記者会見で、「あと1~2回の利上げを想定している」と発言。23年2月に開く次回の金融政策決定会合での再利上げを示唆した。中銀は同日発表した金融政策リポートで、23年初めには政策金利が3.0%近くまで上がるとの見通しを示している。

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