ロールス・ロイス、航空機用水素エンジンの試験に成功

航空機エンジン大手の英ロールス・ロイスは11月28日、ジェット燃料の代わりに水素を動力源とするエンジンの始動試験に世界で初めて成功したと発表した。飛行試験に向けて、2回目の試験を実施する計画だ。

同社は英格安航空最大手イージージェットと協力し、地上試験を行った。ターボプロップ機用の「AE2100」を改造したエンジンを水素で動かした。風力、潮力発電の電力を使って生産したクリーン水素を利用した。

航空業界は2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロとする目標を掲げており、化石燃料に代わるクリーン燃料で飛行する技術の開発が急務だ。水素は代替燃料として注目されており、欧州エアバスも仏航空機エンジンメーカーのサフラン、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の合弁会社であるCFMインターナショナルと共同で水素エンジン開発に取り組んでいる。

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