BASF、トヨタ・パナの電池合弁に正極材供給

化学大手の独BASFは12月19日、トヨタ自動車とパナソニックホールディングスの電池合弁会社プライム・プラネット・エネルギー&ソリューションズ(PPES)に正極材の納入を開始したと発表した。戸田工業と合弁展開する子会社BASF戸田バッテリーマテリアルズ(BTBM)を通じて、ニッケルコバルト・マンガン(NCM)系正極材料(CAM)を供給する。

BASFバッテリー材料事業のシニア・バイスプレジデントであるマイケル・バイエル氏は、「各地域の主要な電池メーカーの皆様とともにCAMを開発し、さらなるグローバルな成長を目指して事業を拡大していくBASFの戦略に合致しています」と述べた。

PPES向けに納入を開始したCAMは、世界最大のCAM焼成工場の1つであるBTBMの小野田事業所で生産された。BASFは同事業所の拡大プロジェクトを進めており、2024年後半にはCAM生産能力を年45ギガワット時(GWh)分に引き上げる計画だ。

同社はPPESとの協業を数年前に開始。業界に関するPPESの専門知識とBTBMの製造ノウハウを組み合わせ、高出力、長寿命、効率向上の要件を満たすテーラーメイド製品を開発した。

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