ユーロ圏の23年予想成長率、IMFが0.7%に上方修正

国際通貨基金(IMF)は1月30日に発表した最新の世界経済見通しで、ユーロ圏の2023年の予想成長率を0.7%とした。22年の3.5%(予測値)を大きく下回るものの、前回予測(10月)の0.5%から0.2ポイント上方修正した。(表参照)

IMFは上方修正について、ユーロ圏がロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー危機に予想より迅速に対応し、エネルギー価格抑制策、家計支援などを行ったことで個人消費への影響が抑えられたことや、このところエネルギー価格高騰が鈍化していることを理由に挙げた。24年の成長率は1.6%と予想している。

ユーロ圏主要国の23年の予想成長率はドイツが0.1%、フランスが0.7%、イタリアが0.6%、スペインが1.1%。ドイツとイタリアは前回のマイナス成長からプラスに引き上げられた。

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