コーヒーチェーン大手の米スターバックスは6日、英国で2023年に100店舗を新設すると発表した。同社は英事業の売却に乗り出していたが、販売が復調したことから同計画を中止し、事業拡大に切り替える。
同社の英国での売り上げはコロナ禍が深刻化した時期に激減したが、昨年は行動制限撤廃で客足が戻り、22年10月期決算の売上高は前期比37%増の4億4,930万ポンド(約735億円)に拡大。コロナ禍前を超えた。
これを受けて店舗を増設する。約3,000万ポンドを投資する計画だ。一方、コーヒー、ミルクなど原材料の価格高騰に対応し、店舗の小型化、ドライブスルーでの販売を導入するなどコスト節減に努める。
スターバックスは1998年に英国に進出。現在は1,066店舗を展開している。うち7割がフランチャイズ店だ。同社は昨年、英直営店の売却を検討していた。