仏金融大手のクレディ・アグリコルは3月27日、中国に投資銀行部門を設立したと発表した。中国の金融市場で外資規制緩和が進んでいることを受けたもので、10日に営業を開始した。
新部門「クレディ・アグリコル(北京)アドバイザリー・サービシズ」は、国境を越えた合併・買収(M&A)や資産の売買の仲介、資金調達のサポートなどを手掛ける。
これまでクレディ・アグリコルは、中国の顧客へのアドバイザリー・サービスを海外の拠点で行ってきた。中国政府の外資参入規制緩和が進む中、現地に投資銀行の子会社を設立し、事業拡大を図る。
中国当局は1月、英スタンダード・チャータード(スタンチャート)銀行が証券会社を設立することを認可。このほか、1月から2月にかけて、米JPモルガンとモルガン・スタンレーが中国ファンド部門を完全子会社化することを認めた。