2月のユーロ圏小売業売上高3％減、5カ月連続で低迷

EU統計局ユーロスタットが11日に発表したユーロ圏の2月の小売業売上高（速報値・数量ベース）は前年同月比3.0％減だった。低迷は5カ月連続。物価高に歯止めがかかっているものの、なお高水準にあり、個人消費を圧迫している。（表参照）

下げ幅は前月の1.8％から大きく膨らんだ。分野別では食品・飲料・たばこが4.9％減、非食品（自動車燃料を除く）が1.8％減だった。

EU27カ国ベースの小売業売上高は3.1％減。前月の1.6％減から大幅に悪化した。主要国はドイツが7.0％減、フランスが2.3％減、イタリアが2.8％減と不調だった。スペインは4.7％増と好調を維持している。