独車部品大手ZF、合弁の半導体R&D拠点はニュルンベルクに

自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは3日、戦略提携先の米半導体大手ウルフスピードと共同で独南東部のニュルンベルク圏にSiC(炭化ケイ素)半導体の研究・開発(R&D)拠点を設置する計画を明らかにした。西南ドイツのザールラント州に建設する工場とともに、欧州で展開するSiC半導体ネットワークの中核施設とする考えだ。

両社はSiCのR&D拠点と工場をそれぞれ合弁で設置する方針を2月に発表した。その際、工場についてはザールラント州エンスドルフに建設することを明らかにしていたが、R&D拠点の設置地域は伏せられていた。

ニュルンベルクのR&D拠点は国と地元バイエルン州から補助金を受ける計画。両社はEUの「欧州の共通利益に適合する重要プロジェクト(IPCEI)」の枠組みで補助金を受けることが決まれば、R&D拠点と工場の建設を速やかに開始する。補助金給付に対する欧州委員会の承認を年内にも取り付けることができると予想している。

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